各国で活躍する国際看護師
ここでは「アメリカ」「イギリス」「オーストラリア」の3か国を例にして、看護師として働くために必要な資格やスキル、給料事情を詳しく紹介します。アメリカのように日本の看護師免許があればそのまま看護師として勤務できる国もありますが、その国の看護師の資格が必要な場合もあります。海外で活躍するにあたって欠かせないのが英語力です。日常会話はもちろん、医療現場で使われる医療英語も理解しておかなければ看護師として活躍するのは厳しいでしょう。医療英語を実践的に学べる看護留学もあるのでぜひ活用してみてください。
-
まずは日本における看護師の概要をおさらい
海外の看護師求人を探す前に、まずは日本の看護師制度についておさらいしておきましょう。日本では、看護師になるためには専門の知識と技術を学び、国家試験に合格しなければなりません。看護師免許を取得して初めて、患者さんのケアや医師の診察・治療の補助ができるのです。看護師免許を取得するには高校から看護大学や看護師学校に進むパターンと、中学校から高等学校の5年間一貫教育のコースか准看護師学校に進むパターンがあります。
-
海外で働く方法と給料事情
海外で活躍したいと考えている看護師から人気があるのは「アメリカ」「イギリス」「オーストラリア」です。その3か国で看護師として活躍する方法や給料事情などについてまとめています。アメリカは日本で履修した単位をそのまま移行できるため、日本の看護師免許があれば新たに資格を取得する必要はありません。しかし、イギリスやオーストラリアでは日本の看護師免許だけでは不足だと見なされるため、資格を取得したり専門のコースに通ったりする必要があります。
-
看護留学の種類と費用
海外で活躍するためにより実践的な技術を身につけたいなら、「海外に看護留学する」という方法もあります。看護留学には3つのコースがあり、それぞれ目的や期間が異なるため自分の状況と照らし合わせて最適なものを選ぶといいでしょう。イギリスやオーストラリアなどその国の資格が必要な地域で看護師として活躍したいなら「その国の資格を取得するコース」がおすすめです。大学に入学して必要な科目を受講し、試験の合格を目指します。
-
日本と海外の「看護」の違い
日本と海外は文化や生活様式が異なるため、仕事の進め方も違います。ここでは日本と海外の違いについてさまざまな視点で比較しています。海外は日本と違って業務が細分化されているのが特徴です。種類ごとにレベル分けされ担当する業務も異なるため、収入にも影響があります。また、海外は日本と違って残業になることはほとんどありません。むしろ、残業すると「仕事を時間内に終える能力がないのか」とマイナスのイメージを与えてしまいます。
-
海外で働く看護師の一日
具体的にどのような業務を行っているのか、オーストラリアの看護師を例にして見てみましょう。ここでは、日勤シフト(モーニングシフト)のタイムスケジュールを紹介します。オーストラリアでは日勤の勤務時間は7:00~15:45の8時間です。朝早い時間に出勤するため寒い時期は大変ですが、通勤ラッシュを避けられるといったメリットもあります。業務は夜勤のスタッフとの申し送りから始まりますが、日本のように事前に情報を収集することはありません。申し送り用紙の内容を元にして行います。
-
海外で働く魅力と向いている人
実際に海外で働くことを視野に入れたときに、どのようなメリットや身につくスキルがあるのかも把握しておくと、より具体性を持って自分の進みたい方向性を探り頭の中の考えを整理できます。ここで紹介する、海外で活躍するからこそ得られるスキルについて、ぜひ確認してみてください。併せて、海外で働くことに向いている看護師の特徴にも触れています。自分と当てはめて、必要な資質やスキルが備わっているかどうかを考えてみましょう。