渡航前に確認しておこう
特に人気がある「アメリカ」「イギリス」「オーストラリア」の3か国で看護師になる方法を紹介します。必要な資格は国によって異なりますが、共通しているのは高い英語力です。アメリカはTOEFL540点以上、イギリスとオーストラリアはIELTS7.0以上が必要です。海外は日本と異なり残業がほとんどありません。残業すると仕事ができない人だと思われてしまいます。看護師として活躍する方法は現地の病院に勤務する以外にも、青年海外協力隊に参加する方法もあります。
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海外で働く方法と給料事情
アメリカは資格の種類によって給料が変わるため、高収入を目指すならより専門性の高い資格を取得しなければなりません。イギリスも人気がありますが厳しい規定が設けられているため、看護師として活躍するのはアメリカよりも難しいでしょう。オーストラリアも日本の看護師免許だけでは看護師として働くことが可能、とは見なされません。看護師としてのスキルをAAPRAで判断され、必要に応じて実習など専門のコースを受ける必要があります。
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青年海外協力隊に参加
海外ボランティアと聞いてすぐに思い浮かぶのは「青年海外協力隊」ではないでしょうか。一般的にも広く知られている青年海外協力隊では毎年1,000名ほどの人材を募集しています。「人的資源」「保健医療」「計画行政」の3つの分野に分かれており、看護師が所属するのは保健医療の分野で、募集人数の約20%を占めています。開発途上国に派遣されるため、審査項目のひとつに「健康診断」があります。健康診断はどこで受けても構いませんが、費用は自費です。
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日本と海外の「看護」の違い
日本と海外の大きな違いは「残業の有無」です。日本は患者さんに丁寧に接することが求められるため、よりきめ細やかなケアが必要です。受け持ち以外の患者さんも対応することがあるため、勤務時間内に業務が終わっていない場合は残業になります。しかし、海外では「自分の仕事だけをすればよい」「残業分は次のシフトの人に任せる」といった風潮があるため、残業になることはほとんどありません。むしろ、残業していると「仕事ができない」というイメージを与えてしまうため、評価も下がってしまいます。