海外と日本の違いとは

人生は一度きり!思い切って日本を飛び出してみよう

日本と海外の「看護」の違い

日本と海外の「看護」の違い

海外の看護師は日本とどのような点が異なっているのでしょうか。日本と海外の違いをさまざまな視点で比較してみました。

海外は業務が細分化されている

海外の看護師免許にはいくつかの種類があり、レベルごとに業務内容も違います。アメリカでは、バイタルサインの測定や日常生活を介助する「認定看護助手」、注射の管理や包帯の交換、看護記録を書いたりする「公認看護師」、「看護師」「看護学士」「専門看護学専門家(ARNP)」の順に看護師のレベルが分けられています。この中で一番多い職種は「看護師」や「看護学士」です。看護師や看護学士になると、患者さんの状況などから情報を収集して分析する看護診断ができるようになります。専門看護学専門家(ARNP)とは、助産師やナース麻酔医、ナースプラクティショナーなどのことを指し、専門分野においては医師と同等に扱われることもあります。日本でも2015年に医師の診断を待たずに特定の診療補助ができる特定医療研修が始まりました。

「ナースプラクティショナー」とは?

日本では聞き慣れないため想像がつきにくいかもしれません。ナースプラクティショナーは、医師と看護師の中間の役割を担う職種のことです。外来診療などで診断や投薬をしたり、薬を処方したりできます。多少とはいえ医師の役割も兼ねているため、医師と同等の知識が必要です。

残業がなく休暇がしっかり取れる

海外では休暇もしっかり取得できます。中には4~5週間、連続して休暇を取っている人もいます。日本では連休を取るのは難しい風潮があるため、長期休暇をしっかり取れるのは大きなメリットでしょう。また、業務がしっかり細分化されていることもあり、残業になることはほとんどありません。これは海外の看護師は日本と違い、「自分の仕事だけをすればよい」「残業分は次の勤務の人に任せればよい」という意識を持っているからです。むしろ、残業していると「仕事が終わっていないのか?」と見なされ、評価が下がってしまいます。
受け持ち以外の患者さんのナースコールや処置は対応しないのが海外では一般的です。患者さんには丁寧に接することを義務としている日本の病院では考えられない対応でしょう。自己犠牲の精神が求められる日本とは違い、海外ではプライベートの時間や健康、仕事環境に重きを置いています。そのため、スタッフの負担が増えないように専門の器具を積極的に導入しています。

責任が重いがやりがいも大きい

このように、海外と日本には大きな違いがあります。海外は日本よりも責任が問われる部分が多いのですが、その分やりがいもたくさんあります。日本での看護業務に物足りない人や海外で看護師の資格を活かしたい人に向いているでしょう。