欧米圏で看護師として活躍する方法を紹介

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海外で働く方法と給料事情

海外で働く方法と給料事情

看護師として活躍できる国はいくつもありますが、ここでは「アメリカ」「イギリス」「オーストラリア」の3か国を例にして、看護師として活躍する方法や気になる給料事情などを紹介します。

アメリカで看護師になるには

日本での経験や学歴によって異なりますが、日本の看護師免許を持っていればアメリカで専門課程を履修する必要はありません。日本で履修した単位をそのままアメリカの単位へ移行できるからです。アメリカで看護師になるには、日本の看護教育がアメリカの学校レベルに相当しているかを判断するCGFNSに合格したあと、NCLEX-RNと呼ばれる試験をパスしなければなりません。コミュニケーションを取るために英語力も必要です。ネイティブのように話せなくても構いませんが、TOEFLは540点が最低ラインだといわれています。
アメリカでは持っている資格や役割によって給料が変わります。日本のように勤務年数に応じて給料が上がるシステムではなく、より高い専門性を必要とするため常に勉強する姿勢が大切です。アメリカの一般的な看護師の年収は800~1,000万円ほどです。日本の看護師の平均年収が480万円ほどなので、アメリカの方がより高い収入を得られます。さらに、ナースプラクティショナーなど専門性のある資格を取得すれば、医師と同等のポジションに就くことも可能です。

イギリスで看護師になるには

日本で4年制大学を卒業し看護師免許を持っている人は、500時間以上の実務経験があればイギリスで活躍することが可能です。ただし、規定されている「IELTS4技能全てで7.0以上」を満たしていなければなりません。また、イギリスの看護協会(NMC)の自己審査と能力試験に合格する必要があります。学士を持っていない場合は規定されている英語力を満たし、その上で学士コースへ進学し必要な単位を取得しなければなりません。アメリカに比べてイギリスはさまざまな条件が課せられているため、日本人が看護師として活躍するのは厳しいでしょう。
イギリスの看護師は職種によってBandというレベルに分かれており、給料も異なります。看護助手の場合は約220万円、レベルの高いナースコンサルタントの場合は約1,400万円と大きく差がついています。

オーストラリアで看護師になるには

まずは現地の看護協会に登録しなければなりませんが、IELTS7.0以上の英語力を持っていることが必須条件です。オーストラリアはアメリカとは違い、日本の看護師免許を持っているだけではオーストラリアの看護師と同等の資格を持っている、とは見なされません。オーストラリアで活躍するには、まず看護師としてのスキルをAAPRAで判断され、必要に応じて実習など専門のコースに通います。そのあと、看護協会に登録され、ビザを取得する、という流れになります。
オーストラリアの看護師の給料は州によって異なりますが、平均すると大体500万円ほどです。