国境なき医師団に参加
中立の立場で医療を提供、人道支援を行っている国境なき医師団は、民間そして非営利の国際団体です。日本のみならず海外の医師や看護師が多く参加しています。自然災害に見舞われた地域の被害者や貧困などで満足のいく医療サービスが受けられない地域の人々を支援したり、感染症の治療と予防を行ったりしています。
国境なき医師団の看護師になる条件
国境なき医師団に看護師として参加するためには、「2年以上の臨床経験があること」「教育業務の経験があること」「半年~1年間の派遣が可能なこと」「国境なき医師団が求めている人材に適した人物であること」の条件を満たさなければなりません。
国境なき医師団が求めているのは、語学力はもちろん、柔軟性やコミュニケーション能力、ストレスに対処する能力を持っている人です。また、自国とは違う文化の中で生活していくため、適応力やチームワークを大切にする意識も必要です。
応募方法は?
国境なき医師団にはホームページから応募します。応募書類を準備して提出し、一次審査の「書類審査」を受けます。一次審査に合格したら二次審査の「面接」を受け、二次審査に合格したら人材プールに登録し派遣前の研修に参加します。
国境なき医師団は時期を問わずいつでも看護師を募集しているため、条件さえ満たしていれば誰でも応募できるのが特徴です。
休日について
国境なき医師団ではきちんと休日を設けています。各自、自由に過ごせますが、紛争地帯など治安が悪い地域に派遣された場合は外出が困難になってしまうこともあります。その場合は映画を見たり、本を読んだり、一緒に派遣されているスタッフとおしゃべりをしたりしながら休日を過ごすことが多いようです。
生活環境は?
国境なき医師団は紛争地域や貧困世帯が多い地域に派遣されることも多いため、生活環境を気にしている人もいることでしょう。国境なき医師団の住居は比較的恵まれた環境にあるため、生活するのに不便を感じることはありませんが、日本の病院では起こり得ない状況を経験することも多いため、それなりの勇気と覚悟が必要です。しかし、国境なき医師団での経験はこれから先の看護師人生においてとても貴重なものであり、自分自身の成長に大きくつながります。怖がらず思い切って決断しましょう。
国境なき医師団の公式サイトです。初めて参加する人にもどのような活動をしているのか分かりやすいようにイラストを多用して説明しています。 |
国境なき医師団の給与事情
国境なき医師団は無償のイメージがあるかもしれませんが、給料はきちんと支払われています。ただし、ボランティアに近い活動のため、1ヶ月あたりの給料は14万円くらいです。参加期間が1年以上と長期になったら昇給することもありますが、日本と同じ金額の給料がもらえるわけではありません。