青年海外協力隊に参加
海外で働きたいなら青年海外協力隊という方法もあります。毎年1,000名ほど人材を募集しており、そのうち20%は保健医療の分野です。
青年海外協力隊での看護師の仕事内容は?
看護師免許と3年以上の実務経験があれば青年海外協力隊に看護師として参加できます。保健師や助産師の資格と実務経験があれば活動範囲はさらに広がります。より専門性が求められる要請の場合は5年以上の実務経験が必要ですが、それ以外にも特定の疾患や部署での知識と実務経験、プライマリ・ヘルスケアや母子保健、整理・整頓・清掃・清潔・躾の5Sについての知識と経験が求められる場合もあります。
募集人数は?
青年海外協力隊では毎年のように人材を募集していますが、年度によって派遣先や募集人数は異なります。募集人数は1,000名程度ですが、「人的資源」「保健医療」「計画行政」の分野に分かれており、そのうち保健医療に所属する看護師の募集は200~300名ほどです。保健医療の分野は人的資源に次ぐ割合で実績も多く、海外で看護師として活躍したい人におすすめです。
ただし、応募した全員が青年海外協力隊として派遣されるわけではありません。審査に合格しなければ現地に行くことはできないのですが、看護師の合格率は69%と高いため、歯科衛生士や高齢者介護に比べるとチャンスが多いといえます。また、看護師の募集は年に2回とコンスタントにあるため、もし不合格になったとしても半年後に再度受験することが可能です。
応募方法は?
青年海外協力隊の募集要項はJICAに記載されています。春と秋にそれぞれ募集期間が設けられ、その時期になるとホームページに応募方法が記載されます。興味がある人は確認してみてください。
青年海外協力隊(JICA海外協力隊)の公式サイトです。事業の概要や活動内容が分かりやすく記載されています。 |
応募したらまず、「技術審査」「健康審査」「語学審査」などの一次審査を受けます。「技術審査」では青年海外協力隊を応募する理由やボランティア経験、帰国後の進路が質問されるため、あらかじめ答えを用意しておきましょう。看護師としての知識や技術は重要ですが、青年海外協力隊では「どのような分野で支援していきたいか」が重視されます。自分の想いをしっかり伝えましょう。
「健康審査」はJICA指定の健康診断書を医療機関に提出するだけです。健康診断を行っている病院であればどこで受けても構いません。ただし、健診費用は自費です。病院によって異なりますが、大体1~2万円程度かかります。
青年海外協力隊で必要とされる英語力の基準は英検3級、TOEICスコア330点以上です。高校卒業程度のレベルがあれば大丈夫です。
二次審査は面接
一次審査に合格したら二次審査に進みます。二次審査の内容は「人物審査の面接」と「健康診査」です。指定された会場に足を運びますが、かかった交通費は支給されるので心配はありません。