海外派遣・ボランティアという方法も
海外で看護師として活躍するためには各国の看護師の資格や高い英語スキルが必要なため、興味があってもハードルが高く諦めている人も少なくありません。しかし、海外派遣やボランティアなら高い英語力や資格がなくても海外で活躍することは可能です。ここでは代表的な団体として「青年海外協力隊」「国境なき医師団」「プロジェクトアブロード」「世界の医師団」「ジャパンハート」の5つをピックアップし、それぞれどのような活動を行っているのかを具体的に説明します。
-
青年海外協力隊に参加
青年海外協力隊は開発途上国に赴き、現地の人々と一緒に生活しながらさまざまな問題解決にあたる活動です。「人的資源」「保健医療」「計画行政」の分野に分かれており、看護師は「保健医療」の分野に所属することになります。看護師の募集は春と秋に行われています。その時期になるとホームページ上で募集要項が発表されますので、興味がある人はチェックしておきましょう。「技術審査」「健康審査」「語学審査」などの一次審査と「人物審査の面接」と「健康診査」の二次審査に合格した人だけが現地に派遣されます。
-
国境なき医師団に参加
医療体制が整っていない地域に赴き、必要な医療サービスを提供する国境なき医師団でも看護師を募集しています。2年以上の臨床経験があり、教育業務に携わった経験があれば誰でも参加できます。ただし、国境なき医師団が求めている人物像に合致しているかどうかは厳しくチェックされます。一次審査の書類審査、二次審査の面接を受け、合格したら人材プールに登録して派遣前研修を受けます。国境なき医師団は無償のイメージがあるかもしれませんが、きちんと給料が支払われています。
-
その他の海外ボランティア
海外ボランティアを行っている団体はいくつかあります。その中から「プロジェクトアブロード」「世界の医師団」「ジャパンハート」の3団体を紹介します。どの団体も学生から参加できるため、青年海外協力隊や国境なき医師団の事前演習として参加する人も多いようです。3団体の中で一番日本人の参加率が低いのが「プロジェクトアブロード」です。ヨーロッパ人や日本人以外のアジア人が多く参加しています。1週間と短期間の活動も可能なため、長期休暇を利用して参加している人もいます。